知っているようで知らなかった! カイロプラクティックのおはなしです
①日本国内において正規カイロプラクターの人数は少ない
カイロプラクティックは、アメリカ発祥のヘルスケアのとして、世界100か国に普及しています。アメリカ、カナダ、オーストラリアなど先進国では、医療の専門職(医療の窓口のようなプライマリーケアとしても)として位置づけられています。
しかし日本では、WHO(世界保健機関)のガイドラインで提唱されている教育基準をクリアし、かつ、日本カイロプラクティック登録機構(JCR)へ登録されているカイロプラクターは、575人(2020年12月時点で)ほどとなっています。「カイロプラクティック」の看板を見かけるわりには、正規カイロプラクターは少ないことが現状です。
②先進国ではアスリートのコンディション管理に取り入れられている「カイロプラクティック」
日本では先進国と比較して、カイロプラクティックを健康管理に導入した場合のメリットは、残念ながらまだまだ周知されていないと感じています。海外におけるカイロピプラクティックはポピュラーであり、カイロプラクティックを取り入れたコンディション管理を実践しているアスリートも多いです。
例えば、柔道元五輪金メダリストの谷亮子選手、元メジャーリーガーの松井秀樹選手、ゴルフの丸山茂樹選手などが挙げられます。海外では、ゴルフのタイガーウッズ選手、陸上のウサイン・ボルト選手、テニスのアンディー・マレー選手、元CA知事のアーノルドシュワルツネッガー氏、イタリアのサッカーチームACミランにおいては、チームドクターとしてカイロプラクターが在籍しています。
③カイロプラクティックと整体の大きな違いは『世界共通の教育の上に成り立っている』か?
整体とカイロプラクティックの違いがよくわからない、といった質問を受けることがあります。「整体」の看板を掲げている施術院でもカイロプラクティックの技術を使用しているようですが、カイロプラクティックは、学問の上に成り立ち、世界各国では大学でカイロプラクティックを5~6年間学ぶ必要があります。法制度や資格制度もあります。その点、日本では異なり、明確な基準が設けられていないため、カイロプラクティックオフィス以外でも、「カイロプラクティック」の施術が行われていたり、短期間講習を受け開業しているケースもみられます。
カイロプラクティックについての参考サイトは、下記をクリックしてご覧ください。
※カイロプラクティック 世界の定義
”筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職であり、関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーション(アジャストメント)を含む徒手治療を特徴とし、特にサブラクセーション(神経系の働きを妨げ生理学的変化を起こす因子)に注目する。”
(世界保健機関, 2005年)
④カイロプラクティックの適応症
腰痛、頭痛、むち打ち、肩こり、肩関節・股関節・膝関節・足関節の痛みなど運動器疾患系。
疲労回復、姿勢改善、自律神経失調、内臓の機能改善、ストレスの緩和、高齢者のケアへの効果も注目されています。日常の健康管理にも利用されています。
※当院にて、既往歴、問診、検査の結果により、カイロプラクティックの施術を受ける前に、医療機関を受診して頂く必要があると判断した場合は、病院で必要な検査を受けていただくようお伝えする場合がありま。患者様が気づかれなかった疾患が判明することもあります。
⑤カイロプラクティックの禁忌症
カイロプラクティックの施術を受けることができない症状があります。
がん / 出血しやすい疾患 / 発熱を伴う疾患 / 感染性の疾患 など
安全にカイロプラクティックの施術を受けていただくためには、カイロプラクターはヒトを診る上で必要な知識・クリニック臨床実習の経験は必須であり、WHOガイドラインの教育基準をクリアしているかという点につきましても、施術院を選択する目安になると思います。